2015年5月の意向
 愛の反対は憎しみでなく無関心だと言われています。暮らしの中のあらゆる営みには、神からいただいたかけがえのないいのちが息吹いていることを、ひと時も忘れないように致しましょう。神の息吹がいつもそこにあることを思い起こせば、無関心ではいられなくなります。無関心の打破は、人類の平和への第一歩と言えるほど、大切なことです。

 いのちに対してばかりか、貧困をもたらす経済の仕組みや国際紛争の原因などの社会現象についても、無関心であることは決してよいことではありません。なぜ世俗化が進むのか、なぜ平和憲法の価値が揺らいでいるのか、なぜ原発の再稼働が推進されるのかといった事柄に関心を示し、神が望まれる方向を見定めていく知恵を身につけてまいりましょう。


世界共通の意向: 苦しんでいる人々
 私たちが、無関心の風潮を打破し、苦しんでいる隣人、特に病気の人や貧しい人への奉仕に励みますように。

福音宣教の意向: 使命に開かれて
 世俗化した文化に暮らすキリスト者が、イエスを証しする心を抱くよう、マリアの取り次ぎによって導かれますように。

日本の教会の意向: 平和憲法の尊重
 日本の社会が平和憲法の価値を理解し共有できますように。
写真: 星野 透