2015年8月  1.平和旬間
 8月6日からは「日本カトリック平和旬間」がスタートします。1981年2月23日〜26日、教皇ヨハネ・パウロ二世は「平和の使者」として日本を訪問され、多くの人々に喜びと希望を与えました。特に広島では、「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことです」と言われ、日本国内外に平和メッセージを発信されました。戦争を振り返り、平和を思うとき、平和は単なる願望ではなく、具体的な行動でなければなりません。そこで日本のカトリック教会は、その翌年(1982年)、もっとも身近で忘れることのできない、広島や長崎の事実を思い起こすのに適した8月6日から15日までの10日間を「日本カトリック平和旬間」と定めました。
 戦後70年の節目の年にあたって、1945年8月6日午前8時15分に原爆が投下された広島では、午前8時からささげられる「原爆・すべての戦争犠牲者追悼ミサ」、そして、1945年8月9日午前11時2分に原爆が投下された長崎では、午後6時からささげられる「平和祈願ミサと被爆マリア奉納式」が執り行われます。また、他の教区でもこの期間に様々なプログラムが準備されています。
 このような行事に参加できない方々も、心を合わせて祈りのうちに平和旬間を過ごしてまいりましょう。この一週間を、その準備のために働く方々にも心を寄せて祈ってまいりましょう。