2015年10月  5.アジア・パシフィックの会議
 「きょうをささげる」の運動を展開する「祈祷の使徒(Apostleship of Prayer)」のアジア・オセアニア地域の担当者が一堂に会しての国際会議が10月22日から28日に、インドネシアのジョグジャカルタで開催されています。2年に一度、各国持ち回りで開かれてきたこの会議は、今回はとても重要な役割を持っています。というのは、1844年に始まったこの運動を今日の世界の状況により適応したものとすることを目的として、この数年間はこの運動の刷新に取り組み、その結果を踏まえての初めての会議だからです。
 教皇フランシスコは、人類の英知を結集して何としても解決しなければならない現代社会の諸課題を取り上げ、祈りの力で一歩でも改善の方向に動かすことができるように、私たちを招いています。一人では何もできない私たちですが、共通の意向をもって祈ることで、世界を動かすことができるのです。祈りには力があります。
 そして、一日一日をていねいに大切に過ごすことができるようにと、朝に自分をささげ、夕にその日を振り返ることが習慣となると、毎日が充実し、喜びのうちに生きることができるように、変えられていくことが分かります。「きょうをささげる」を霊性運動としてとらえ、これに参加する一人ひとりの祈りが深まるように、どのような手伝いができるかを、考えようとしています。
 日本からも二人の代表がこの会議に参加しています。ジョグジャカルタでの会議が聖霊に導かれ、実り豊かなものとなりますように、ともに祈ってまいりましょう。