2016年1月  4.教皇のビデオメッセージ
 教皇は、世界で展開しているこの「きょうをささげる」の運動の一層の進展をはかるために、1月6日の「主の公現」の祭日に、1月の意向である「諸宗教対話」について、あらゆるインターネットの媒体で見ることができる「ビデオメッセージ」に自ら出演して、ともに祈るように世界中に向けて呼びかけました。このことは、1月17日付のカトリック新聞でも取りあげられています。
 その中で教皇は、世界に向けてご自分の言葉で「多くの人が違う考えを持ち、違う感じ方をしていますが、その人たちは神を求めているか、あるいは違った仕方で神と出会っています。こうした人々のうちに、こうした諸宗教の中に、私たち皆がもっているただ一つの確かなことがあります。私たちは皆、神の子どもです」と語っています。
 「ビデオメッセージ」に自ら登場して、世界中に祈りの渦を巻き起こし、祈りによってこの世界を福音に満ちたものに変革していこうとする教皇フランシスコの心を受け止めて、この1週間は世界中の人々と心を合わせて、祈ってまいりましょう。
 「祈祷の使徒(Apostleship of Prayer)」は、約100年前に始まった、教皇の意向を全世界でともに祈る運動です。運動の名称も、その進め方も、今日の社会に適したものに作りかえようと、この5、6年検討を進めてきました。日本でも「きょうをささげる」という名称に変更して、「祈りのしおり」「祈りのカレンダー」の普及を通して、祈りの輪の拡大に努めています。2016年に、バチカンが「祈祷の使徒」の今日化を世界全体で展開し、そのさきがけとして「ビデオメッセージ」を発信したのです。このビデオはスペイン語の音声で作成されていますが、字幕は現在10カ国語に翻訳されて公表されています。