2016年3月の意向
 東日本大震災から5年の歳月が流れました。自然は豊かな恵みを与えてくれますが、人間の力に過信すると大きな犠牲を強いられることを、私たちは学びました。また、その後に起きたさまざまな災害でも、私たちが自然を支配することはできないことに気づかされました。突然、思いがけずに困難な状況に追いやられ、着の身着のままで避難した人々は、なんとか生命だけはとりとめたとしても、非常に厳しい毎日を過ごしています。自然災害にしても、あるいは内戦やテロにしても、混乱の中にある現実を自分たちだけの手で安定した状況に立て直すことは不可能です。特に、子どものいる家庭の厳しさは格別です。困難な状況にある人々に必要な援助の手が差し伸べられるように祈り願いましょう。
 また、信仰の違いによって差別をしたり、差別を受けたりすることがないように、互いの信仰を尊重し合ってまいりましょう。


世界共通の意向: 困難な状況にある家庭
 困難な状況にある家庭に必要な援助の手が差しのべられ、子どもたちが健全で平和な環境のうちに育ちますように。

福音宣教の意向: 迫害されるキリスト者
 信仰を理由に差別され迫害されるキリスト者が、教会の絶え間ない祈りに感謝し、福音へのゆるぎない誠実な信仰にとどまることができますように。

日本の教会の意向: 被災者との連帯
 東日本大震災から5年を迎える日本の社会が、国内外のさまざまな災害の被災者を心に留め、具体的支援を絶やすことがありませんように。
写真: 林 里江子