2016年6月  2.全司教参加による「いつくしみの特別聖年」公開講演会
 日本の教会は6月の意向として「司教団のため」に心を合わせて祈ることを願っています。6月には毎年定例司教総会が開催されますが、それに合わせて「いつくしみの特別聖年」公開講演会を開催し、全司教参加が参加して障害者差別解消法を学ぶ ことになりました。以下は、カトリック中央協議会のサイトに掲載された、公開講演会のお知らせです。

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 2006年第65回国連総会において「障害者権利条約」が批准され、障害の概念が根底から覆り、医学モデルから社会モデルに転換、「障害は社会の環境が作り出したもの」、「合理的配慮を欠くものは差別に当たる」と明確に宣言しました。わが国においては、障害者団体の強い要望を受け、障害者基本法等の国内法整備を終わり、一昨年2月に障害者権利条約を批准し、障害者差別解消法が成立。今年4月から施行されました。
 教会には、多くの物理的なバリアだけでなく、ソフトの部分において無知、無関心により、結果として差別が存在していましたが、それらは障害や差別の概念が明確に理解できないことから発生してきたといえます。日本カトリック障害者連絡協議会(カ障連)発足もあり、カトリック教会の障害者への配慮も徐々に改善が進んできました。司教協議会・社会司教委員会からは1996年に「障害の重荷をともに担える日をめざして」が出版されました。カリタスジャパンからは2007年に、全ての人が安心して暮らせる社会に向けて、「障害者自立支援法」に対する声明文が出されました。しかし、未だ障害がある当事者からは教会への多くの要望が寄せられていることも現実です。
 障害者差別解消法施行を機に教会全体で、何が障害で何が差別かを学び、誰もが差別のない住みよい社会づくりを目指すことは、司牧のみでなく社会への福音宣教の使命です。
 日本カトリック司教協議会はカ障連の協力を得て、下記のように、いつくしみの特別聖年公開講演会を開催しますので皆様のご参加をお願いいたします。

日時: 2016年6月15日(水) 15:00〜17:00
場所: カトリック麹町教会 主聖堂
基調講演: 障害者差別解消法を学ぶ
講師: 山田昭義(初代カ障連会長)
司会・コメンテーター: 中西由紀子(DPI日本会議常任委員)
体験発表: 久保 肇(日カ聴会会長)、田島敏子(日カ聴会横浜)、篠原三恵子(筋痛性脳脊髄炎の会理事長)、江戸 徹(カ障連会長)
主催: 日本カトリック司教協議会
共催: 日本カトリック障害者連絡協議会
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 この催しを通して、聖霊が私たちに、障害を持つ人びとともに歩む道を示してくささるように、心を合わせてお祈りいたしましょう。