2016年7月 4.WYD 2016年 クラクフ大会 |
![]() WYDは、国連が1985年を「国際青年年」と定めたことを受け、前年1984年「あがないの特別聖年」の閉会ミサで、当時の教皇ヨハネ・パウロ二世が、青年たちにローマへと集うように呼びかけたことにはじまります。その後、毎年「受難の主日(枝の主日)」が「世界青年の日」と定められ、2、3年ごとに世界各地でWYDの世界大会が開催されるようになりました。今回の大会で14回目となりますが、このWYDを始めた聖ヨハネ・パウロ二世のゆかりの地であるクラクフが開催地となりました。 「あわれみ深い人々は、幸いである、その人たちはあわれみを受ける」(マタイ5・7)。これが大会のテーマです。イエスがガリラヤ湖畔の山上で告げた説教にある真福八端(八つの幸い)の5つ目を、教皇フランシスコは選びました。イエスの教えの中心である真福八端の重要性を明らかにするためです。イエスは最初の説教で、神の国に近づくための8つの模範になる資質を挙げています。 クラクフという町とこのテーマが選ばれたことによって、私たちはいつくしみの光にふれます。イエスが、クラクフのワギエフニキで聖ファウスティナにご出現されてから、この地は神のいつくしみの賛美の中心地として広く知られ、普遍の教会へと光を放っています。若い巡礼者たちは、イエスがご出現された場所、聖ファウスティナの墓、聖ヨハネ・パウロ二世が世界を神のいつくしみに委ねた聖地を、きっと訪れたいと思うでしょう。 真福八端の5つ目ほど、教皇フランシスコの最初の2年間の教皇職をよく表しているものはありません。この間教皇は、神の人間への愛と、お互いをいつくしむことの必要性を教会に示そうと力を尽くしました。 クラクフ大会で多くの若者たちが「いつくしみの特別聖年」の精神に触れ、あわれみを感じ取ることができますように、共に祈ってまいりましょう。 (この記事はカトリック中央協議会のサイトを再構成して作成しました) 以下に、WYD 2016年クラクフ大会の祈りを掲載します。 いつくしみ深い父なる神よ、 あなたは、御子イエス・キリストのうちにお示しになった愛を、 弁護者である聖霊によってわたしたちに豊かに注いでくださいました。 世界とすべての人の未来を今日、あなたにゆだねます。 とくに、あらゆる言語、民族、国の若者をあなたにゆだねます。 今日(こんにち)の複雑な社会を歩む若者たちを守り導き、 クラクフでのワールドユースデーの経験が豊かな実を結ぶよう恵みをお与えください。 天におられる父よ、 わたしたちが、あなたのいつくしみの証し人となれるようにしてください。 疑いのあるところに信仰を、失望している人に希望を、 無関心に陥っている人に愛を、過ちを犯した人にゆるしを、 不幸せな人に喜びを伝える術(すべ)を教えてください。 あなたがわたしたちのうちにともしてくださった いつくしみ深い愛の灯(ともしび)が、 多くの心を回心へと導き、地の表を新たにする炎となりますように。 いつくしみ深い母マリア、わたしたちのためにお祈りください。 聖ヨハネ・パウロ二世、わたしたちのためにお祈りください。 聖ファウスティナ、わたしたちのためにお祈りください。 |