2016年7月の意向
 神の望みをこの地上で生きた証し人である福者・聖者の列に、高山右近、北原怜子があげられますように、日本の教会と心を合わせて願い求めてまいりましょう。合わせて、日本の教会の450年を超える歴史の中で、神と人々への奉仕にささげ、日々をていねいに生きた先達に、感謝の心を表す一ヵ月といたしましょう。

 世界に目を向けると、生きづらさの中で苦しい生活を余儀なくされている人々が、あまりにも多いことに心が痛みます。内戦やテロの犠牲者、移民・難民もさることながら、少数の先住民族が、また、かつて植民地支配を受けた国々の人々が、支えを必要としています。一人ひとりが大切にされるように、すべての人の尊厳が守られるように、そして、福音の喜びをすべての人に伝えることができるようにと、心を合わせて祈りをささげてまいりましょう。


世界共通の意向: 先住民族
 アイデンティティばかりか、その存在自体までもが脅かされている先住民族の人々に、尊敬の念が向けられますように。

福音宣教の意向: ラテンアメリカとカリブ諸島
 ラテンアメリカとカリブ諸島の教会が、その地で果たすべき使命を担い、新たな活力と情熱によって、福音を告げ知らせることができますように。

日本の教会の意向: 列聖運動の推進
 「福者ペトロ岐部司祭と187殉教者」、「日本205福者殉教者」、「ユスト高山右近」、「エリザベト・マリア北原怜子」の列聖列福が認められ、現代日本の信仰者に福音を生きる知恵と励ましが与えられますように。
写真: 林 里江子