2016年11月の意向
 日本では自死数が減少したとは言え、まだ毎日70人も自ら生命を絶っている現実があります。「いつくしみの特別聖年」を終えるこの死者の月に、自死者とその家族に、神の恵みといつくしみが注がれるように、祈り願ってまいりましょう。
 司祭・修道者の高齢化と召命の減少が進む中、教会の場だけでなく、社会への奉仕、福音宣教の場においても、信徒との協力がいっそう広がるように、心がけてまいりましょう。
 世界で最も必要とされていることは、武力衝突によって人命が失われないようにすること、そして、紛争や災害によって家を失った人が、必要な住まい、衣服、食べ物を手に入れて、安定した暮らしを築くことができるようにすることです。国籍や文化の違い、また召命の違いを超えて、教会に集う皆が協働して真の平和をもたらすことができるようにと、祈りをささげましょう。


世界共通の意向: 難民を受け入れる国々
 移民や難民を数多く受け入れて連帯を示している国々が、その努力にふさわしい支援を見いだすことができますように。

福音宣教の意向: 司祭と信徒の協働
 それぞれの小教区で、司祭と信徒が、落胆することなく協働して、教会への奉仕に励むことができますように。

日本の教会の意向: 死者のために祈る
 教会が、孤独のうちに死を迎えた人たち、自死に至った人たち、誕生の前にいのちを奪われた子どもたちのための祈りを絶やすことなく、いのちを大切にする社会の建設に力を尽くすことができますように。
写真: 林 里江子