2016年12月  3.教会で過ごすホンモノのクリスマス
 商店街にはクリスマスの飾り付けがあふれ、どこからともなくクリスマス・ソングが流れてくる今日この頃。師もあわただしく走り回るという「師走」には、キリスト教徒が3%ほどの日本のどこでも、このような情景が繰り広げられています。
 日本の教会は、人々が「ホンモノのクリスマス」を体験してくださることを願っています。イエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の祭りに参加して、愛と正義に生きることが平和の礎(いしずえ)になることを、感じ取ってほしいのです。「クリスマスに教会を訪れる人のため」とした12月の意向を意義あるものとするためにも、一人でも多くの方々を教会に招くように心がけたいものです。
 世界中でお祝いされるクリスマスは、それぞれの国々でどのように呼ばれているのでしょうか。日本では、英語の読みをカタカナで表して「クリスマス」と言っています。その英語は Christmas と表記しますが、これはキリスト(Christ)と ミサ(Mass)とが合成されたものです。デパートや商店街にMerry Christmas (メリー クリスマス) の文字が飾られますが、「キリストのミサ」という意味だとは、ほとんど知られていません。
 ドイツ語は Weihnachten(ヴァイナハテン)、フランス語は Noel(ノエル)、 イタリア語 はNatale(ナターレ)、スペイン語 はNavidad(ナビダー、ナビダードゥ)、ポルトガル語 Natal(ナタル)とそれぞれ表記は異なっています。宣教地であるアジアの国々では、中国語(簡体) で圣诞节(シュンタンチエ)、フィリピンのタガログ語で Pasko(パスコ)と言われ、また韓国語では日本語と同じように英語の読みをハングルで表記して크리스마스(クリスマス)となります。
 「クリスマスって『キリストのミサ』という意味だって知っていましたか?教会でホンモノのクリスマスを体験してみませんか?」などと友人や知人に声をかけて、少しでも多くの人を教会に誘ってみましょう。今年の暦では、クリスマス・イブが土曜日です。「教会で過ごすホンモノのクリスマス」に一人でも多くに人が触れることができるようにと、祈り願って参りましょう。