2017年7月  3.心の望みを言葉にして
 いよいよ夏が到来します。海や山などの行楽地に、たくさんの人が出かけて、夏休みでしかできない思い出づくりのときを過ごすことになりますが、何よりもいのちを落とすような事故が起きないように祈ります。
 本来休日は、日頃の疲れを取るために必要な、体を「休める日」であり、また、レクリエーションは再創造という意味ですので、日本の教会の今月の意向に掲げられているように、「心身の充実のために」用いられるべきでしょう。そこで、休日の過ごし方として、まず、無理をしないことが肝要になります。短い休みを有効に使うことを考えると、きつい日程を立ててしまったり、「もう少し」とか「もうちょっとだけ」という言葉で象徴されるように、止める機会を失ってしまったりします。特に子どもと一緒に休日を過ごしていると、次の行動へのタイミングが遅れ気味になることもしばしばです。ゆったりとした計画を立てて、それを遵守するように心がけるとよいでしょう。
 休日にどこかに出かけるときに、皆でそろって祈りをささげることも、とても役立ちます。
 「きょう一日、安全に過ごすことができますように」と祈ることで、危険を防止する心構えが無意識の中に生まれますし、「今日一日の経験が、私たちの知恵や知識をより豊かなものとすることができますように」と祈れば、一つひとつの行いが成長のための糧になっていることを心のどこかで思い浮かべながら過ごすことができるでしょう。そして、「どうぞ、私たちを事故や怪我からお守りください」と祈ることで、安全を心がけて行動する心構え全体を確認できます。
 「きょうをささげる」は祈りの運動です。祈りは自分の心の望みを言葉にすることで、自分自身がその望みに向かって歩む力をいただくものです。この一週間に少なくとも一日は休日を取りましょう。そして、その日の自分の望みを言葉にして祈り、「心身の充実のために」役立てましょう。