2017年9月  5.ラウダート・シの誓い
 「ラウダート・シの誓い」は、教皇フランシスコが回勅「ラウダート・シ」で被造物への配慮を呼びかけたことに応えるために、国際的に組織されたネットワーク、世界カトリック気候運動 (GCCM)が行っているキャンペーンです。このネットワークは、2015年1月に結成されましたが、急速に世界中に広がり、何千という団体がこれに参加するまでになりました。
 そして、この生き方を日々続けるために、三つの誓いを立てるキャンペーンとして、「ラウダート・シの誓い」が計画され、100万人がその誓いを立てることを目標に、今まさに世界中でこの運動が推進されています。
 誓いは三つ、@被造物とともに被造物のために祈る(Pray for and with creation)、Aより簡素な生活(Live more simply)、B私たちがともに暮らす家を守ろうと主張する(Advocate to protect our common home)ことです。私たち一人ひとりがこの三つの誓いを立てて生きるならば、そしてその数が100万人から1000万人、そして1億人、10億人と広がっていけば、必ず私たちの家であるこの地球を守ることができるようになるはずです。
 特に、二番目の誓いには実践が伴うことが求められます。昨日よりも今日、今日よりも明日、より簡素に生きることが求められるのです。そのためには、私たちの生活のどこをどのように変えなければならないでしょうか。電力やガス、ガソリン、石油などのエネルギーの消費を控えること、薬に頼らないで健康に生きること、ものをもたない断捨離に向けて生活を整えることなどなど、私たちの生活にはまだまだ簡素にできる領域がたくさん残っています。
 まず、ラウダート・シの三つの誓いを立ててみましょう。できれば世界的なキャンペーンに加わって、http://livelaudatosi.org/ のページで「今、誓います(pledge now)」をクリックしてみましょう。個人としても、家族としても、小教区でも団体でも、この誓いを立てることができます。
 今月の日本の教会の意向は、「世界を委ねられた人類が、創造主の望まれる調和と秩序のうちにすべての被造物を尊重する責任を果たすことができますように」です。祈りとともに、ラウダート・シの精神を生きる生活を日々進めてまいりましょう。