2018年 教皇と日本の教会の意向 |
■1月 福音宣教の意向: アジアでの少数派の宗教 アジア諸国でキリスト教や他の少数派の宗教を信じる人たちが、全き自由の中でそれぞれの信仰を実践することができますように。 日本の教会の意向: 諸宗教の貢献 教会が、異なる宗教を信じる人々の信仰を尊重し、正義と愛に基づく平和な社会の実現のために共に祈り、協力しあうことができますように。 ■2月 世界共通の意向: 汚職に対して「ノー」と言う 財力や政治権力、あるいは宗教的権力を手にしている人たちが、汚職へのあらゆる誘惑を退けることができますように。 日本の教会の意向: 難病治療の支援 難病と闘う患者・家族・医療従事者を、日本の社会が物心両面で支援しますように。 ■3月 福音宣教の意向: 霊的識別の養成 個人としての、また共同体としての霊的識別が緊急の養成課題であることに、教会が理解を示しますように。 日本の教会の意向: 原発事故の記憶を保つ 原発事故がもたらした惨禍を直視し、将来世代を含めたすべての人間の幸福と尊厳を守る社会を実現していくことができますように。 ■4月 世界共通の意向: 経済活動に責任ある立場の人たち 経済活動に責任ある立場の人たちが、排他主義に対抗する勇気を持って、新しい道を切り開くすべを見いだすことができますように。 日本の教会の意向: 被災者 災害によって命を落とした人々に永遠の安息と、今なお苦しむ人々に必要な助けが与えられますように。 ■5月 福音宣教の意向: 信徒の使命 今日の世界が直面する数々の脅威に対して、信仰に生きる信徒が創造性を発揮して立ち向かい、固有の使命を全うすることができますように。 日本の教会の意向: 子どもの貧困の解消 子どもたちに必要な愛情・教育・自由を保障するために、日本の社会全体が支えあうことができますように。 ■6月 世界共通の意向: ソーシャルネットワーク 違いを認めて互いに尊敬し合うことを大切にするインクルーシブ(包含性)に向けて、ソーシャルネットワークがその機能を果たせますように。 日本の教会の意向: 家庭の平和 親子・夫婦・兄弟が互いを尊重し信頼と愛にもとづく家庭を築くことができますように。 ■7月 福音宣教の意向: 教会で奉仕する司祭 教会での奉仕に疲れを感じ、孤独に陥っている司祭が、主イエス、そして友情で結ばれた他の司祭たちとの親しい交わりの中で、安らぎを得ることができますように。 日本の教会の意向: 難民・外国人労働者 移住を余儀なくされた人々や祖国を離れて働く人々が、生きる権利を保障され、日本社会に受け入れられて幸せにくらすことができますように。 ■8月 世界共通の意向: 家庭は宝物 経済界の人たちも、そして政治家たちも、人間にとって宝物である家庭を保護するためのあらゆる政策を駆使することができますように。 日本の教会の意向: 世界平和への責任 日本の国が、戦争放棄を誓った憲法の精神にのっとり、対話と非暴力の精神を通して世界平和に貢献できますように。 ■9月 世界共通の意向: アフリカの若者たち アフリカの若者たちが、自国で教育を受け、自国で働く機会を得ることができますように。 日本の教会の意向: すべての被造物の尊重 被造物を治める尊い使命を受けた人類が、「共に暮らす家」である地球を大切にし、汚染や破壊ではなく、調和と秩序のうちに進歩・発展させることができますように。 ■10月 福音宣教の意向: 奉献生活者の使命 奉献生活に召された兄弟姉妹が、貧しい人たち、軽んじられている人たち、声なき人たちのただ中で、それぞれの使命に打ち込むことができますように。 日本の教会の意向: 海外宣教に派遣されている人々 神からの呼びかけに応えて日本から海外に派遣されている司祭・修道者・信徒が、現地の苦しむ人々と共に歩み、生きる希望をもたらすことができますように。 ■11月 世界共通の意向: 平和への奉仕 「争い」のことばよりも「愛と対話」のことばが広く行き渡りますように。 日本の教会の意向: 世を去った人々とその遺族 すべての死者、特に犯罪の犠牲者や自死者に、神のあわれみによって永遠の安息が与えられ、遺族には慰めがもたらされますように。 ■12月 福音宣教の意向: 信仰を伝える人たち 信仰を伝える仕事に従事している人たちが、それぞれの文化と対話しながら、その時の状況にふさわしいことばを見いだすことができますように。 日本の教会の意向: クリスマスに教会を訪れる人のため 降誕祭の真のよろこびが、人々により深く理解され、福音が広く宣べ伝えられますように。 |