2018年9月  3.教皇フランシスコの思い
 この8月の終わりに、「きょうをささげる」ローマの責任者であるフォルノス師は、教皇フランシスコと「祈祷の使徒」の運動を「教皇による祈りの世界ネットワーク」に転換する第3段階、つまり、小教区やグループ、そして共同体と、どのような関係で推進していくかについて話し合いました。その中で教皇は、人類が直面する諸課題と教会の使命について祈ることの重要性について語り、世界の痛みに共感する使命は、心の道によって支えられていると語られました。そして、教会のための祈りの重要性について、知的で高邁な祈りではない、深くて簡潔な祈りを教える必要があると指摘しました。これはイエスの御心と人格的な交わりをもつことに他なりません。
 さて、教皇は、今月の意向として「アフリカの若者たち」をとりあげ、「アフリカの若者たちが、自国で教育を受け、自国で働く機会を得ることができますように」と祈るように奨めています。教皇のビデオでも、教育の機会が与えられることの必要性を唱えています。ですから、私たちは、この教皇フランシスコの思いに心を重ねて、イエスの御心との深い交わりの中で、簡潔に「アフリカの若者たちに教育の機会が与えられますように」と祈りをささげてまいりましょう。
 知的な祈りは、私たちの頭脳を使うようにうながします。神の御心、イエスの御心は、私たちの心に働きかけておられるのであって、頭脳に働きかけているのではありません。今週は祈る時の姿勢として「深くて簡潔な祈り」を心がけてまいりましょう。