2018年10月  2.日本から海外へ
 日本の教会は、今月の意向として、「神からの呼びかけに応えて日本から海外に派遣されている司祭・修道者・信徒が、現地の苦しむ人々と共に歩み、生きる希望をもたらすことができますように。」と海外宣教に派遣されている人々のために祈ることを奨めています。ところが、「日本カトリック海外宣教者を支援する会」の存在について、余り広く知られていません。以下は会のウェブサイトの引用です。(http://www.kaigai-senkyo.jp/)
 「今日、世界には民族、人種的偏見、テロと報復、憎悪と誤解、相互信頼の断絶などにより紛争が絶えません。このような情況のもと、日本の教会は、特にアジア、アフリカ、中南米のさまざまな問題をかかえる地域に、キリストの福音に基づいた平和の実現を願って宣教者を派遣してきました。2017年現在、世界41か国で約300名の宣教者が現地の人とともに生活し、困難な状況にあって苦しみや喜びを分かち合いながら使命を果たしています。1982年9月、そのような宣教者を物心両面から支援していこうと当会は発足しました。それから35年、今でもおよそ2,000余名の会員が祈りと経済的支援を続けています。また、宣教者の活動を広く理解していただくために季刊誌『きずな』を発行するほか、国内会員が宣教者を通して世界の人々と連帯できるよう講演会や報告会を開催し、ホームページも更新しております。」
 私たち一人ひとりは、海外で人々に希望をもたらす働きをしている宣教者の方々のために、何をすることができるでしょうか。それは、祈りです。では、どのように祈ることが求められるのでしょうか。一つの例ですが、「きょうをささげる」の祈りのとき、「日本の教会の意向」のあとに「海外宣教に派遣されている人々」を挿入して、「に合わせておささげします」と唱えてみてはいかがでしょうか。
 具体的には、
 主イエスよ きょう一日の祈りと働き 喜びと苦しみのすべてを
 教皇の意向「奉献生活者の使命」と
 日本の教会の意向「海外宣教に派遣されている人々」
 に合わせて おささげします。
 となります。
 しばらく黙想の時間をとることができるようでしたら、意向に表された事柄をイメージの中で思い巡らし、その方々の上に主の豊かな祝福が注がれ、聖霊に満たされて奉仕ができますように祈ります。また、この意向に心を重ねて思い巡らすために、会のウェブサイトで、宣教者の生の体験談にふれることも大切です。