2018年11月  1.生活の中での小さな実践
 教皇は、11月の世界共通の意向として「平和への奉仕」を掲げ、「『争い』のことばよりも『愛と対話』のことばが広く行き渡りますように。」と祈ることを奨めています。
 10月の第一週に、司祭ベルゴリオ、大司教ベルゴリオ、枢機卿ベルゴリオが、教皇フランシスコと名前を変え、同時に新しい使命をいただいたことに触れました。この「きょうをささげる」を展開している「祈祷の使徒」の運動も、刷新を重ねて、『教皇による祈りの世界ネットワーク』という新しい名前が与えられ、そして同時に新しい使命もいただきました。その使命の第一は、教会が心を一つにしてともに祈ることが大きな力となることを、世界中に示すことです。次に、祈りのネットワークにかかわる一人ひとりが、神とともに丁寧に日々を過ごすことができるように手伝うことです。そして第三は、祈りにうながされて、そして祈りに裏付けられた確信に基づいて、小さな実践(practice)を生活の中で重ねていくことです。
 平和について語り、平和について祈ることも大切ですが、第三の使命をいただいていた今、奉仕として小さな平和を実践していくことが求められます。平和への小さな奉仕の実践を世界中で私たち一人ひとりが行えば、しかも、常に『愛と対話』のことばを大切にしていけば、平和への道を進むことができると、教皇は私たちに語りかけています。
 10月に発表された教皇の特別の意向にも心を合わせて祈ってまいりましょう。(10月の「4.教会のために心を合わせてともに」を参照してください)。そして、悪を退けるために、主の祈りの最後のことば「悪からお救いください」を丁寧に味わいながら、そして心から願いながら唱えるように致しましょう。