2018年11月  5.正義と平和の全国集会
 日本カトリック正義と平和協議会は、11月23日と24日に、名古屋で大40回の全国集会を行います。 開催にあたって協議会会長である勝谷太治札幌教区司教は、次のように述べています。
 「私たちを取り巻く今日の国内外の情勢を見ると、正義と平和に関しての問題は多岐にわたり、そして激動しています。そんな中で私たちも柔軟に対応を変化させる必要に迫られています。今回も多くの分科会が設定されていますが、その多様さがまさにそのことを物語っています。しかし、私たちが取り組むべき事柄はこれだけではないことはいうまでも無いことです。 私たちは『平和を実現する人は幸いである』(マタイ5・9)という主の呼びかけに答えて、私たちの小さな力を捧げるためにここに集まっています。とはいえ、私たちの1人ひとりの力は限られ、かかわるべき事柄は上述のごとく数多あります。当然1人の人間がすべての問題にかかわることはできません。それゆえに私たちは連帯するためにここに集まっています。『体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分は多くても、体は一つであるように、キリストの場合も同様である』(一コリント12・12)と述べられているように、私たち1人ひとりはそれぞれ別々の活動に携わっていても、それらはキリストにおいて有機的に結び合わされ、1つの体とされ一つの教会の活動、すなわちキリストご自身の使命を引き継いだ、キリストの活動を継続しているのです。」
 集会では、基調講演「世界のゆがんだ経済格差、その現実と原因」をテーマとした基調講演とシンポジウムの後、16の分科会に分かれて討議や分かち合いが行われます。教皇の今月の意向は「平和への奉仕」です。集会に参加できない方々も、心を合わせてこの集いが聖霊に導かれて実り豊かなものになるように祈り、またその実りに大いに関心を寄せて平和への奉仕ができるように、この一週間を過ごしてまいりましょう。