2019年1月 3.ワールドユースデー |
1月の意向として、「若者とマリアの模範」を掲げた理由の一つに、今月22日から27日まで、中米のパナマ共和国で「ワールドユースデー(WYD)」が開かれるということが挙げられるでしょう。そして、そのパナマ大会のテーマは、「わたしは主のはしためです。おことばどおり、この身に成りますように」(ルカ1・38)です。 ワールドユースデーは、国連が1985年を「国際青年年」と定めたことを受け、前年の1984年に、教皇ヨハネ・パウロ二世が、青年たちに呼びかけたことによって始まり、その後、毎年、受難の主日(枝の主日)が「世界青年の日」と定められ、2〜3年ごとに世界各地でワールドユースデーの世界大会が開催されるようになりました。 前回の大会は、2016年 クラクフ(ポーランド)での開催でした。その後、今大会に向けて3年の歩みを導くものとして、2017年は「力ある方が、わたしに偉大なことをなさいました。」(ルカ1・49)、2018年は「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。」(ルカ1・30)、そして、2019年は上記のテーマが与えられて、毎年、マリアを祈り、マリアの模範に倣うことができるよう準備が進められてきました。 「世界青年の日」が受難の主日に設定されているように、この大会は世界中の若者がひとつになり、教会の本質であるキリストの受難と復活の神秘を味わうことと深く結びついています。同じ信仰を持つ青年たちが世界中から集い、出会いを喜ぶ祭典でもありますが、同時に、回心して、キリストの受難と復活の神秘を祝う巡礼の旅であるとも言えます。 日本巡礼団は、16日にパナマに向けて出発します。旅の安全を祈ると同時に、特に、日本巡礼団の若者たちが、現地でさまざまな出会いと体験をとおして、イエスと深く交わり、主の呼びかけに気づき、応えていくことができるように、祈りましょう。 また、将来を担う若者に目を向け、信頼し、希望を託すことの大切さを、教会や社会が改めて確認できる機会になりますように、共に祈ってまいりましょう。 |