2019年2月 3.世界病者の日 |
2月11日、第27回「世界病者の日」が聖マザー・テレサのゆかりの地であるインドのコルカタで祝われるにあたり、教皇フランシスコはメッセージの中で「病者をはじめとするすべての子らの母である教会は、よいサマリア人のように無償で与えることが福音宣教のもっとも確かな方法であることを、わたしたちに思い起こさせます。病者に対するケアには、専門的な技能と愛情、さらには優しく触れる行為のような、『愛されている』と相手に感じさせる無償で直接的で飾らない行いが求められます。」と述べました。 1984年、教皇ヨハネ・パウロ二世は、ルルドの聖母の記念日である2月11日に使徒的書簡『サルヴィフィチ・ドローリス―苦しみのキリスト教的意味―』を発表し、翌年には教皇庁医療使徒職評議会を開設しました。さらに1993年からはこの日を「世界病者の日」と定め、以来、ときの教皇が毎年メッセージを発表しています。 今年、教皇フランシスコの今年のメッセージのタイトルは、マタイ福音書からが選んだみことばは「ただで受けたのだから、ただで与えなさい」(マタイ10・8)です。そして、「カトリック系の医療機関は、無償であるという側面によって推進されるべきです。その働きは世界中、先進地域においても極貧地域においても、福音の論理のもとに行われているからです。利益最優先の論理、見返りを求める論理、人間を無視した搾取の論理に対して、カトリック諸機関はささげること、無償であること、連帯することの意味を明らかにするよう求められています。」と述べました。 日本でも、数年前から世界病者の日のミサに合わせて、カ障連(日本カトリック障害者連絡協議会)の関連団体を中心に、さまざまな集いが開催されています。参加者の中には、原因が解明されていず、治療の方針も確立されていない難病の患者の方々もおられました。公的な援助を受けることが難しく、経済的に困窮している方々もおられました。 教皇フランシスコの思いのように、カトリック系の医療機関が、このように苦しんでいる人々のよりどころとなることができるように、ともに祈りをささげてまいりましょう。 教皇フランシスコの世界病者の日のメッセージは、次のURLです。 https://www.cbcj.catholic.jp/2019/01/28/18395/ |