2019年4月 3.いのちの連鎖 |
![]() 一人の人には父母が一人ずついます。その父にも母にも父母が一人ずついます。ですから、祖父母は4人、曾祖父母は8人、高祖父母は16人になります。その先には32人さらに先には64人と、そして、20万年前にさかのぼると、先祖の数は2の1万乗という宇宙的な数字にまで膨れ上がりますが、その一つが欠けてもいのちは継承されないのです。 ですから、人が人のいのちを奪うことは、決してゆるされことではありません。人格、人間の尊厳を尊重することは、いのちを育むうえで最も重要なことです。一つひとつのいのち、一人ひとりのいのちが,すべて尊敬に値するのです。 日本の教会は家庭の絆の中で「生きる喜びを次の世代に伝えていくこと」ができるようにと祈ることを勧めています。家庭はいのちそのものを次の世代に伝えていく場です。悠久のいのちの連鎖に思いを馳せながら、いま目の前に生きているいのちを尊敬し、互いに理解し合い、相手を思いやって、日々を過ごしてまいりましょう。 |