2019年9月  3.私たちにできること
 地球環境保全が人類の課題であることの認識は、多くの人たちに共有されてきましたが、ではどのようにすれば、日々を地球に優しい生活様式に変えることができるのでしょうか。持続可能な社会を生きる知恵は、何でしょうか。実は、環境に配慮した生活を試みようとすると、実に面倒くさいこと、煩わしいことを、こまめに実践していくことの積み重ねに他ならないことが分かります。また、すべての行動の根幹には、「省資源・省エネルギー」の考えが貫かれていることも分かります。
 私たちの、地球環境に配慮しない日々の生活の一コマ一コマが、今日の地球環境破壊の原因となっているのと同じように、私たち一人ひとりの小さな、面倒くさい、煩わしい行動の実践が地球を救うことにつながるのです。
 例えば、誰もいない部屋の電灯を消す。こまめにテレビなどの主電源を切る。冷暖房の設定温度を夏の冷房は28度、冬の暖房は20度に。冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない。電球(白熱灯)から蛍光灯に、さらにはLEDに変える。電池を充電式電池に変えてみる。グリーン電力に興味を持ってみる。手を洗うときや歯を磨くとき、水を出しっぱなしにしない。お風呂の残り湯は洗濯や植木の水やり、打ち水などに利用する。ごみを分別し、資源ごみをリサイクルできるようにする。マイ水筒やマイ箸、マイバックなどを持って出かけ、自分が排出するゴミを減らす。自家用車やバイクを使わず、徒歩や自転車、あるいは公共交通機関を利用する。自動車での運転では、急停車、急発進、駐停車中のアイドリングをやめる。詰め替え商品を利用する。不要なレジ袋や過剰包装は断る。リサイクル商品を活用する。
 具体的に掲げていけば切りがありません。地球環境への配慮は、「省資源・省エネルギー」を心がける生活から始まります。今日から、この一つひとつを実践に移してまいりましょう。