2020年7月  5.祈る花
 新型コロナウイルス感染症が拡大傾向に転じて、私たちの基本的な生活も脅かす状況となっています。引き続き、世界の教会と心を合わせて、パンデミックの終息のために祈りをささげてまいりましょう。
 さて、日本で「きょうをささげる」という名前で展開している運動(正式な名称は「祈祷の使徒」から「教皇による祈りの世界ネットワーク」に変わりました)では、日々の生活の中で節目となる三つの時間帯に、教皇の意向や日本の教会の意向に心を合わせて祈り、生活を整えることを推奨しています。朝、昼、夜の三つの時点で、少し立ち止まって自分が過ごした時間が神の思いと重なっていたかどうかを振り返って確認し、合わせて教会の意向、教皇の意向を心に留めるという営みです。
 全世界で展開するこの運動では、さまざまな生活環境にあっても三つの時点でこの心の営みを簡単に行えるように、そして、手元のスマートフォンでも手早く確認できるようにと、2016年からClick to Pray (祈りのクリック)という情報発信が行われてきました。日本の事務局では、1日の3回の情報発信のための翻訳を続けることができないまま歳月を重ねて来ました。もうすでに気づいている方も多いと思いますが、「祈る花」というページが、日本版のClick to Pray としてスタートしました。これは、細江教会(広島教区・山口県下関市)に赴任しているイエズス会司祭ディン師が、翻訳の労を執ってくださり、師のウエブサイトで発信しているもので、霊性センターせせらぎでも「祈る花」にアクセスできるようにリンクを張ることに致しました。
https://www.inoruhana.com/ja/

 そしてもう一つ。毎月の教皇のビデオでは、テロップで英語に翻訳された教皇の言葉が入り、ビデオの画面の下に日本語に翻訳したものを掲載していましたが、この7月からビデオの映像に日本語のテロップを入れるように致しました。
 人との直接的な接触を避けなければならない状況が続く中で、インターネットを通じた即時的な情報伝達は、人の心と心をつなぐ手助けとなっています。「祈る花」を活用し、生活の節目節目で神と対話する毎日を過ごしてまいりましょう。