2020年9月  1.ラウダート・シ特別年の祈り
 環境をテーマにした回勅「ラウダート・シ」発表から、5年目を迎えた5月24日、教皇フランシスコは、来年2021年5月24日までを、地球と貧しい人々の叫びへの関心を喚起するための特別年とすることを宣言し、この回勅を考察して私たちの「共通の家」と最も弱い立場にある兄弟姉妹たちの保護に取り組むよう呼びかけました。そして、9月の第1日曜日が「被造物を大切にする世界祈願日」にあたることから、今月の意向を「地球資源の尊重」として、「地球の資源が不当に奪われることなく、正しくふさわしい方法で配分されますように」祈ることを奨めています。
 教皇は、特別年の発表にあたって、「わたしはすべての善意の人に呼びかけます。この特別年のための祈りを唱えたらよいと思います。」と述べて、次のように祈りました。特別年の目的と今月の意向を心に留めながら、毎朝この祈りを唱えて過ごしてまいりましょう。

いつくしみ深い神、
天地万物の造り主よ、
わたしたちの思いを解き放ち、心に触れてください。
あなたのたまものである被造物の一員でいられますように。
この過酷な日々の中で苦しんでいる人、
とくにもっとも貧しい人と弱い立場にある人に寄り添ってください。
感染症の世界的流行に立ち向かう中で、
創造的な連帯を示すことができるよう支えてください。
共通善を探し求めるために、
変化を受け入れる勇気をお与えください。
皆が互いに結ばれ、支え合っていることを
今ほど感じられるときはありません。
地球と貧しい人々の叫びに耳を傾け、
応えられるようにしてください。
今のこの苦しみが、
兄弟愛にあふれ、持続可能な世界を築くための産みの苦しみとなりますように。
扶助者聖マリアの優しいまなざしのもと、
わたしたちの主キリストによって祈ります。
アーメン。