2020年10月  5.アジア・パシフィックのオンライン会議
 10月22日と23日、「教皇による祈りの世界ネットワーク」のアジア・パシフィックの国と地域の担当者による会議が、インターネット上で会議を行うサービスを用いて開催されました。バチカンでこの運動を推進している部署が、日本、韓国、台湾、香港、フィリピン、ベトナム、インドネシア、オーストラリアの担当者とスタッフ約35名をつないで、日本時間の午後3時から7時まで、それぞれの国で展開されている運動の概要を紹介し合ったり、これからの課題などを分かち合ったりして、有意義な時間を過ごすことができました。
 会議では、教皇のその月の意向を祈りながら、日々をささげるこの運動に参加している方々の霊的な深まりを助けるために用意された「心の道」という9つのステップを、各国が具体的にどのように展開しているかが話題の中心となりました。これは、2014年に公式文書として刊行された『使徒の心でイエスと歩む道』の中で紹介されているもので、日本では、霊性センター「せせらぎ」が、毎年11月下旬から3月下旬までの期間に、日常生活を送る中で祈りの体験を深めるプログラムとして提供している「イエスの心に導く9つの霊的ステップ12週間」の骨格となっています。
 9つのステップは、
1. 初めに愛があった
2. 人の心はたえず求めて落ち着くことがない
3. 傷ついた世界のただなかで
4. 父なる神は救いのためにひとり子を遣わされる
5. キリストは私たちを友と呼んでくださる
6. キリストは私たちのただなかに住まわれる
7. キリストと共に自分の命をささげる
8. コンパッションのミッション
9. 人間の必要に応える祈りと奉仕の世界ネットワーク
で構成されています。
 今回は、インターネット上で開催された会議について述べましたが、私たちの「きょうをささげる」運動が、アジア・パシフィックの国々で、そして世界の隅々まで拡がるネットワークとして展開されていること、そしてその祈りの輪が、人類の将来に希望を与えるものとなっていることを心に留めながら、日々を過ごしてまいりましょう。