2022年2月  4.ジャパン・ユース・デイ(JYD)
 この5月の連休にジャパン・ユース・デイ(日本カトリック青年大会;通称JYD)の開催が計画されています。これは、全国規模の青年大会で、1997年9月に埼玉県にて第1回大会が開催されました。当時のJYDは、カトリック司教協議会の決議によって開催されたもので、多様性を認め福音の普遍性を持って分かち合うこと、ネットワーク作りを神の国作りと信じ、生きた福音のためあらゆる結び付きを尊重することを精神としていました。その目的は、日本におけるカトリック青年が出会い、お互いの多様性を生かしながら共に福音の本質を学び合うこと、各教区・小教区・グループを活性化していくことでした。
 JYDの後1998年に、カトリック中央協議会の青少年委員会が解消され、その後青年活動をどのような形で支援し、また青年と共に歩んでゆけるのかを検討した結果、2000年2月に5つの教区の賛同を得て「カトリック青年連絡協議会」が発足しました。年2回の運営委員会を重ねて各地の青少年活動の情報を交換し、また、ネットワーク・ミーティングと称して、一堂に会しての集いではなく、同じ日時に各地での集いをつないでの、リモートで行うイベントなどを重ねてきました。
 そして、第1回の開催から24年を経て、2020年5月に第2回のJYDが計画され、500人規模で青年が集うイベントに向けて準備を進める最中、パンデミックによって開催ができなくなるという事態に見舞われました。それからまた2年、とうとう今年の5月3日から5日にかけて、横浜雙葉学園講堂を会場に開催の運びとなったのです。感染症拡大を防止するために、宿泊所は各自で確保することになりましたが、18歳から37歳の青年に向けて、参加を呼びかけています。
 JYDは、教皇を囲んで2年に1度世界各地で開催されてきたワールド・ユース・デイ(WYD)や、アジア・オセアニアの若者を対象としたアジアン・ユース・デイ(AYD)の日本版と位置付けることもできますが、企画・運営・準備も含めて、青年たちの手で営まれるイベントであることから、一人ひとりにとって、キリスト者として大いに成長する機会となるものです。
 日本の教会の今月の意向は、「若者たち」です。このJYDの開催にとって、今はとても大切な準備の時期です。JYDが無事に開催され、その体験によって青年たちに大きな力が与えられますようにと、私たちも祈りによってこの行事を支えてまいりましょう。