2022年7月  5.祖父母と高齢者のための世界祈願日
 教皇フランシスコが、「聖マリアの両親聖ヨアキムと聖アンナの記念日」に近い毎年7月第4日曜日を“World Day of Grandparents and Elderly”と定めたことを受け、日本の教会も2021年から同日を「祖父母と高齢者のための世界祈願日」とすることが昨年の臨時司教総会にて承認されました。
 今年は7月24日にあたり、テーマは「白髪になってもなお実を結ぶ」(詩編92・15)です。この意味を深めながら、今月の意向である「高齢者」のために祈る1週間といたしましょう。
 教皇フランシスコはメッセージの中で、「聖書が教えているように、長寿は祝福であり、老人は疎まれる存在ではなく、いのちを豊かに与えてくださる神のいつくしみの生きたしるし」として、「老齢期は、舟に櫓(ろ)を置き隠退の身となる無益な年月ではなく、なお実を結び続ける年代」だと述べています。老いても、主はいのちを吹き込み続けてくださるのですから、自分を律し、内面をも豊かにして年を重ね、希望をもって未来に目を向け、神が託してくださる使命を果たすようにと招いておられるのです。
 また、神とのかかわりとともに、他者とのかかわりも豊かにして、家族、子ども、孫だけでなく、特に貧しい人や苦しんでいる人とのかかわりを大切にするように促しています。「わたしたちが実らせるべき果実の一つは、世界の面倒を見ることです。わたしたちは皆、祖父母の膝に乗り腕に抱かれる時代を経てきたのです。今日こそ、おびえている多くの孫たちを膝の上で抱きしめる時です」と。
 教皇のメッセージ全文はこちらからご覧になれます。
 https://www.cbcj.catholic.jp/2022/06/23/24804/
 これらのメッセージを深く味わい、祈ってまいりましょう。