2024年1月 1.人工知能と平和 |
![]() イエスは弟子たちに、平和の実現を託されました。復活したイエスは弟子たちに現れて「あなたがたに平和があるように」と語られた後に、平和のために「あなたがたを遣わす」と続けられました。イエスの願い、イエスの望みは、義と平和が世のすみずみにまで行き渡ることです。そのために必要な私たちの行いはただ一つ、愛の実践だと説かれました。 殺戮と破壊が続いています。愛の実践のほかに、平和への道筋を見出すことはできません。私たち一人ひとりの小さな愛の実践が、小さな不義の芽を摘み、平和への道を切り開く鍵となりますように、年頭にあたってともに祈りをささげてまいりましょう。 今日の科学技術の発展は、人工知能(AI)という新しい地平を切り開きました。この叡智を平和のために用いることができるようにと、教皇はこのメッセージで大切なポイントを示しています。 https://www.cbcj.catholic.jp/2023/12/26/28660/ その中で「各人が本性的に備える尊厳と、わたしたちを唯一の人類家族として結びつける兄弟愛が、新技術の開発の基盤であるべきで、その実用化にあたっての評価の厳然たる基準とならなければなりません。正義を重んじつつデジタル技術が進歩し、平和に貢献するようにです。人類全体の生活の質を向上させず、逆に格差や争いを悪化させるような技術開発は、真の進歩とはいえません」と述べています。 この一年、毎月掲げられている教皇と日本の教会の意向に心を重ねて、イエスの教えであり願いである「平和」に貢献できるように、日々を重ねてまいりましょう。 |