2024年3月  1.性虐待被害者のための祈りと償いの日
 日本の教会は、「性虐待被害者」を意向として取り上げて、「聖職者によって心と体に深い傷を負った方々」に思いをいたし、「いつくしみ深い神のいやしによって慰められますように」と祈りをささげるように、私たちを招いています。
 教皇フランシスコは、教会の中で起きてしまった「性虐待」について、教会の隠ぺい体質を打ち破って事実を明らかにし、当事者への謝罪はもちろんのこと、教会が犯した過ちについても、ゆるしを請うようにと、性虐待についての取り組みを展開しました。そして、被害にあった方々の尊厳の回復のために尽くすよう求め、「性虐待被害者のための祈りと償いの日」を設けるようにと指示しました。日本の教会では、四旬節第2金曜日を、この祈りと償いの日と定めました。
 日本カトリック司教協議会会長の菊地功大司教は、この日に当たってのメッセージを発表しました。
https://www.cbcj.catholic.jp/2024/02/16/29128/
 その中で、次のように述べています。「率先して人間の尊厳を守り、共同体の一致を促進するべき聖職者や霊的な指導者が、いのちに対する暴力を働き、人間の尊厳をないがしろにする行為を働いた事例が、近年相次いで報告されています。そういった言動を通じて、共同体の一致を破壊するばかりか、性虐待という人間の尊厳を辱め蹂躙する行為によって、多くの方を深く傷つけた聖職者や霊的な指導者が存在することは事実です。長い時間を経て、ようやくその心の傷や苦しみを吐露された方々もおられます。なかには、あたかも被害を受けられた方に責任があるかのような言動で、さらなる被害の拡大を生じた事例もしばしば見受けられます。」
 加えて教皇の2018年の「神の民にあてた手紙」から「苦痛と無力感を伴う根深い傷を、ほかでもなく被害者に、しかしそればかりか家族と共同体全体に負わせる犯罪です。起きてしまったことに鑑みれば、謝罪と、与えた被害を償う努力が、十分になることなど決してありません。今後について考えれば、このような事態が二度と繰り返されないようにするだけでなく、その隠蔽や存続の余地を与えない文化を作り出す努力をするほかありません」の文章を引用し、「あらためて、無関心や隠蔽も含め、教会の罪を心から謝罪いたします。神の癒やしの手によって被害を受けられた方々が包まれますように、心から祈ります。また聖職者のためにも、お祈りくださいますようお願いいたします」と呼びかけています。
 私たち一人ひとりも、性虐待被害者のための祈りと償いの日に、世界中の兄弟姉妹と心を合わせて、祈りをささげましょう。