2024年5月  2.ミッションスクールの子どもたち
 4月末、日本カトリック学校教育委員会主催で第36回「校長・理事長・総長管区長・司教の集い」が開催されました。全国から150名ほどが集い、2日間にわたって「ともに歩む教会とカトリック学校―シノドスの方法から学ぶ」のテーマのもとに研修を行いました。シンポジウムではシノドスに参加した菊地功大司教と西村桃子氏(セルヴィ・エヴァンジェリー会員)がご自身の体験を交えて「霊における会話」の大切さを話されました。
 この集いは、一般財団法人日本カトリック連合会と日本カトリック教育学会の2つの団体の協力のもとで行われました。連合会からの報告によると、日本全国の保育園、幼稚園から大学、大学院までの連合会加盟のカトリック校914校に在籍している、園児、児童・生徒、学生の総数は199,071人にものぼるとのことです。その内訳は、大学・短期大学に42,573人、小中高に94,259人、保育園・認定こども園・幼稚園に62,239人です。
 日本の教会は意向として「子どもの成長」を掲げ、「神に愛された者として健やかに成長していきますように」と祈ることを奨めています。神に愛されている実感は、信仰の原点です。神は私たち一人ひとりにいのちをお与えになり、かけがえのない大切な存在として,日々いつくしみの眼差しで、私たちを見守り支えてくださっています。祈りを深めるうえでも、神の愛の体験を繰り返し味わうことが求められます。
 キリスト教のミッションスクールに通う子どもたちが、そして、私たちが出会うすべての子どもたちが、神の愛に触れ、そのいつくしみを人々と分かち合う心を育てることができるようにと、祈りをささげてまいりましょう。