2024年10月  4.交わりのうちに使命を担う
 今月の教皇のビデオは「私たちキリスト者のすべては、教会の使命に関わります」のことばで始まっています。教会の使命は、復活したイエスが弟子たちに現れた時のイエスの「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす」(ヨハネ20・21)のことばに、その始まりがあります。
 私たちキリスト者に与えられた使命は、この平和をもたらすために、愛と正義を実践し、その大切さを世界中に伝えていくことでしょう。「宣教」とはこれを行うことにほかなりません。
 では、誰がどのようにして、この使命を果たすのでしょう。一人ひとりは、固有の使命に招かれています。そして、平和の実現のための小さな役割を担っています。教皇の意向は、この使命を、シノドス的な生活様式で推し進めなさいと、促しています。シノドス的ということは、「交わりの中で聖霊に聞きながらともに歩む」姿勢です。しかも教皇は、「司祭・修道者・信徒の参加と交わりをもって」と呼びかけています。
 今、ローマで行われている世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会の第二会期は「ともに歩む教会のため―交わり、参加、そして宣教」とテーマを掲げています。そして、まさに今、ローマで参加者が交わりの中で使命を担い合うためにともに歩んでいます。
 私たち一人ひとりも、このシノドス的な生活様式、つまり「ともに歩む」ことを大切にして、日々を歩んでまいりましょう。また、ローマに集っているシノドス参加者に、豊かに聖霊が注がれ、豊かな実りをもたらすことができるようにと、祈りをささげてまいりましょう。