2025年 教皇と日本の教会の意向
■1月
教皇の意向: 教育を受ける権利
 より良い世界を築くために必要不可欠な教育を受ける権利が、移民、難民や戦争の影響を受けた人々に対しても、常に尊重されますように。
日本の教会の意向: 聖年
 さまざまな祈りの時や集いを通して、この一年を「希望の巡礼者」として過ごしていくことができますように。

■2月
教皇の意向: 司祭職や修道生活への召命
 司祭職や修道生活を通してキリストの使命に奉仕するようにと呼びかけを感じている若者たちの憧れや疑いを、教会共同体がしっかりと受け止めますように。
日本の教会の意向: 病者
 キリストの受難に合わせて忍耐をもって苦しみを捧げる病者に、主キリストのいやしの恵みが与えられますように。

■3月
教皇の意向: 危機に瀕する家族
 関係が壊れてしまった家族が、たとえ違いがあっても、ゆるし合うことで互いの賜物を再発見し、傷を癒すことができますように。
日本の教会の意向: 性虐待被害者
 性虐待被害者の受けた心と体の傷がいやされ、神との交わりの中で生きる希望を見出すことができますように。

■4月
教皇の意向: 新しいテクノロジーの使用
 新しいテクノロジーが、人間関係の代わりになるのではなく、人としての尊厳を尊重し、また、時代の危機に立ち向かう助けとなりますように。
日本の教会の意向: 新生活を始める人たち
 新年度の初めにあたり、進学や就職等により、新しい環境で生活を始める人たちが、それぞれの場で神との交わりを大切にしていくことができますように。

■5月
教皇の意向: 労働条件
 一人ひとりが仕事において充実感を覚え、家族の尊厳が保たれ、人間性豊かな社会となりますように。
日本の教会の意向: 子ども
 子どもたちが、健全な心と健康に恵まれ、神の恵みの中で成長していくことができますように。

■6月
教皇の意向: 世界に思いやりの心を育む
 私たち一人ひとりが、イエスとの人格的な交わりの中でなぐさめをいただき、イエスのみ心によって、世界に対して思いやりの心を育むことができますように。
日本の教会の意向: 難民移住移動者
 さまざまな理由で故郷を離れざるを得ない人たちをお守りください。私たちが兄弟姉妹として、彼らを受け入れるための必要な環境を整えることができますように。

■7月
教皇の意向: 識別する力を養う
 人生の道を選択する上で、キリストや福音から私たちを遠ざけるものをいかに退けるか、つまり、どのように識別するかについて、改めて学ぶことができますように。
日本の教会の意向: 人間の尊厳
 一人ひとりの人間としての権利や尊厳が保たれ、脅かされることのない社会を築いていくことができますように。

■8月
教皇の意向: 共存
 共存することがより困難に見える社会が、民族的、政治的、宗教的、またイデオロギー的な理由による対立の誘惑に負けませんように。
日本の教会の意向: 平和
 広島と長崎に原子爆弾が投下されて80年を迎えるにあたり、私たちが今も世界各地で続く戦争の愚かさを悟って、平和への道を歩む勇気を持つことができますように。

■9月
教皇の意向: すべての被造物と私たちとの関係
 聖フランシスコの霊性にならい、神に愛され尊重されるべきすべての被造物と私たちとの関係が、互いに影響を及ぼし合っていることを体験できますように。
日本の教会の意向: 高齢者
 高齢者のこれまでの労苦がねぎらわれ、いただいたいのちを神の恵みのうちに受け取ることができますように。

■10月
教皇の意向: さまざまな宗教的伝統間の協力
 さまざまな宗教的伝統を信じる人々が、平和、正義、人類の友愛を擁護し促進するために、互いに協力することができますように。
日本の教会の意向: 被造物、すべてのいのち、自然環境
 私たちが教皇フランシスコのメッセージを受けとめて、よりよい環境を保護し、すべてのいのちを守るために歩むことができますように。

■11月
教皇の意向: 自殺防止
 自殺の誘惑にさらされている人々が、地域社会での必要な支援やケアを受け、愛に触れて、人生の美しさに心を開くことができますように。
日本の教会の意向: 日本と韓国の教会
 隣国である日本と韓国の教会が、福音宣教のために助け合い、未来に向けてよりよい協力関係を築いていくことができますように。

■12月
教皇の意向: 紛争地域のキリスト者
 戦争や紛争が起きている地域、特に中東で暮らすキリスト者が、平和、和解、希望の種となることができますように。
日本の教会の意向: 召命
 私たちそれぞれが何に召されているかをよく見極め、喜んで神と人に奉仕する生き方を選ぶことができますように。特に、司祭、修道者が、私たちの中から召し出されますように。