2025年5月 2.子どもとスマホ |
![]() 日本の教会の意向は、「子ども」で、「健全な心と健康に恵まれ」るようにと、私たちを祈りへ招いています。健全な心をむしばむ可能性を秘めている子どものスマホ使用について、考えてみましょう。 2023年11月のNTTドコモの調査によると、スマホ所有率は小1〜小3の低学年で18%、小4〜小5の高学年で42%にまで増加しています。小6では65%、中1〜中2で77%、中3で82%という数値は、もはやスマホを持たせないという対策から、安全に便利に使えるようにする方向へと、指導の方針の転換が求められています。文部科学省は、2009年に、「小・中学校では、やむを得ない場合を除き原則持ち込み禁止、高等学校では校内での使用制限等を行うように、方針を明確に示しました 」が、むしろ学校での情報リテラシー教育の充実が求められます。 情報リテラシーとは、情報を適切に収集、理解、活用する能力のことで、具体的には、情報を検索・選別する能力、情報の真偽を見極める能力、情報を正しく解釈・分析・評価する能力、情報を正確に作成・発信する能力などが含まれます。子どもたちが陥りやすいトラブルは、ネット上のいじめや、有害サイトへのアクセス等がありますが、一方で、有益な情報を瞬時に取り出すことができるというメリットや、親が子どものいる場所を追跡確認できるなどの便利な使い方もあります。 それでは、どのようにしたら子どものスマホトラブルを防ぐことができるでしょうか。まず、大人が、特に親が、子どもの使っているアプリやSNSの使い方を知っておく必要があります。 次に、フィルタリング機能を使って、サービスの利用を制限することがあげられます。子どもの年齢によって、制限の内容を変えることもできます。さらには、ペアレンタルコントロール機能、つまり、子どもが利用するスマホの状況を管理するための機能を使うことです。スマホの利用時間をチェックしたり、時間帯や時間の長さを制限したりできます。また、アプリやゲームに対する課金も制限が可能です。 ゲーム機器や情報通信機器にのめりこんでしまう子どもたちに、外で元気に友だちと遊ぶ楽しさをぜひ伝えていきたいものですが、情報技術革新によって生まれた機器を上手に使うことを伝えていくことも、大人にとっての大切な役割のひとつです。 子どもたちが、「神の恵みの中で成長していくことができますように。」と祈りをささげる一週間といたしましょう。 |