2025年9月  3.祖父母と高齢者のための世界祈願日
 日本のカトリック教会は、9月14日に「祖父母と高齢者のための世界祈願日」を迎えます。日本の国民の祝日の「敬老の日」が9月に定められている関係で、日本では9月にこの祈願日を定めていますが、世界の教会では7月27日に行われました。
 この日に際して、教皇レオ14世はメッセージを発表し、シラ書の「希望を失うことのない人は、幸いだ。(14・2)」を参照して、「あらゆる年齢にあって、希望がつねに喜びの源であることをわたしたちが見いだす助けとなります。さらに、長い人生の炎によって鍛えられるとき、希望は完全な至福の源となります。」と述べています。
https://www.cbcj.catholic.jp/2025/07/18/33364/
 また、私たちの態度の変更が必要だとも説いています。「あらゆる小教区、運動団体、教会団体は感謝とケアの『革命』の主役となるように招かれています。これは、高齢者をしばしば訪問し、高齢者のために、高齢者とともに、支え合いと祈りのネットワークを作り、人から忘れられたと感じている人に希望と尊厳を与えることのできる関係を築くことによって実現されます。キリスト教的希望はつねに、より大胆になり、より大きなことを考え、現状に満足しないようにわたしたちを促します。高齢者問題に関しては、高齢者への敬意と愛情を回復する変化のために努力することが促されます」と述べています。
 日本の教会は、意向として「高齢者」を取り上げ、教皇メッセージに心を重ねたように、「これまでの労苦がねぎらわれ、いただいたいのちを神の恵みのうちに受け取ることができますように」と祈よるう呼びかけています。
 14日の祈願日、そして15日の「敬老の日」を迎えるこの一週間、私たちの心を先達の思いに重ねて、祖父母と高齢者が充実した日々を過ごすことができますようにと、祈りをささげてまいりましょう。