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フランシスコ・ザビエルからの手紙(4)

 この手紙は、ザビエルが当時の日本人の食生活を見て、感心し、学んだことを伝えています。現代の日本に生きる私たちにとっても、学ぶところがあるのではないでしょうか。

「神は私たちをこの国に導いて、大きな恵みを与えてくださいました。この国では土地が肥えていないので、身体のために贅沢なものを食べようとしても、豊かな暮らしはできません。〔日本では〕飼っている〔家畜〕を殺したり食べたりせず、時どき魚を食べ、少量ですが米と麦とを食べています。彼らが食べる野菜はたくさんあり、少しですが幾種類かの果物もあります。この地の人びとは不思議なほど健康で、老人たちがたくさんいます。たとえ満足ではないとしても、自然のままに、わずかな食物で生きてゆけるものだということが、日本人の生活を見ているとよく分かります。私たちはこの地できわめて健康に暮らしています。願わくは神の思し召しによって、霊魂も健やかでありますことを。」

(特集-聖フランシスコ・ザビエル 4 2006/3/31)

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