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3. 教会を信じる

私たちは、聖イグナチオの「教会と心を合わせるための規定」(霊操352~370)によって、信仰年に当たって、“教会を信じる”と“教会を愛する”ことを学びましょう。彼は教会を、“キリストの花嫁”あるいは“私たちの母”と呼ぶときに、教会を、キリストの体として、神の国を建設するための道具であると信じています。そして、宗教改革の時代において、彼は外からではなく、中からカトリック教会の浄化を求めています。

 聖イグナチオは三つの分野に分けて、教会を信じています。

 第一に、“秘跡の分野”において。七つの秘跡、感謝の祭儀などの典礼、祈り、聖像、遺物への尊敬、内的、外的苦行を、特に四旬節の間に行い、音楽によって精神を高めることなどを称賛し勧めています(354~355、358~361)。

 第二に、“修道生活”と“結婚生活”に関する誓願と約束を称賛します。修道者の貞潔、清貧と従順の誓願、福音的完徳などを大切にします(356~357)。

 第三に、“教会の組織”の分野で、教皇、司教、司祭、いわゆるキリストの使徒の後継者、上長の教えを受け入れる信仰も称賛します(362~370)。

 そして、難しい問題を、“信頼する信仰”によって、神様に任せたのです。私たちも、現代において、このように“教会と心を合わせる”なら、幸いでしょう。

(イエズス会司祭)

 

(特集-信仰年3 2012/12/10)

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