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2. 日本文化を学んだ修練長
アルペ神父は、日本を愛し、その文化を最もよく学んだ宣教師の一人だった。
次のような証言が残っている。
「アルペ神父は毎週ニ回、夜に自転車に乗って市内の集まりに出かけた。一つは加藤さんの家で開かれるお茶の会である。もう一つは書道の稽古で、夜10時か11時の集まりであった。彼にとって茶道と書道は、ともに内面の純化と一致の道であった。」
「休憩時間に玄関にある修練者の靴をアルペ神父が磨いていたのを何度も見た。彼の服装や個人の持ち物は、質素で無欲そのものであったので、人目を引いた。毎日5時間以上は眠らず、4時間しか寝ないこともあった。毎朝、聖堂のわきにある小聖堂で一時間以上も祈っていた。祈りのときには、日本風に正座し、動かず、祈りに集中していた。彼は非常に日本を愛していたので、彼がいる時には、日本人について悪口を言うことは許されなかった。」
(特集-アルペ神父 2 2006/6/9)