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4. 異文化間の勇気ある対話と共存を

ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世は、新ヴァチカン大使中村實宏氏との最初の謁見で、次のように語っています。(抜粋)

 世界ではたくさんの緊張した情勢が続いて、危機は広がりを見せています。私はこのことを深く憂慮し、全力を尽くして次のことを呼びかけたいと思います。刻々と変化する事態に対応して、今、善意あるすべての人々の勇気ある、新たな決断――対話と協力への歩み――が必要です。それは地上の全ての民族が自分たちの住む土地を所有し、誰もが平和のうちに生きることができるためです。

平和のためにどうしても必要な条件は、異文化の間の対話です。
今、世界を蝕んでいる緊張と紛争を静め、解決していくために、この「対話」を実現しなければなりません。「対話」は、異なった民族同士が、異なった文化や哲学の伝統を持ちながら、互いの民族と人間としての正当な自由を守りながら、特別な方法で実現していくものとなるでしょう。

  2001年10月29日の謁見 ヴァチカンにて

(特集-平和アピール 4 2001/11/2)

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