10月11日 年間第28主日

第一朗読  イザヤ書 25:6-10a
万軍の主はこの山で祝宴を開き すべての民に良い肉と古い酒を供される。それは脂肪に富む良い肉とえり抜きの酒。
主はこの山ですべての民の顔を包んでいた布と すべての国を覆っていた布を滅ぼし 死を永久に滅ぼしてくださる。
主なる神は、すべての顔から涙をぬぐい 御自分の民の恥を地上からぬぐい去ってくださる。これは主が語られたことである。
その日には、人は言う。見よ、この方こそわたしたちの神。わたしたちは待ち望んでいた。この方がわたしたちを救ってくださる。
この方こそわたしたちが待ち望んでいた主。その救いを祝って喜び躍ろう。主の御手はこの山の上にとどまる。

第二朗読  フィリピの信徒への手紙 4:12-14、19-20
(皆さん、わたしは、)貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っています。満腹していても、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっています。わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。それにしても、あなたがたは、よくわたしと苦しみを共にしてくれました。
わたしの神は、御自分の栄光の富に応じて、キリスト・イエスによって、あなたがたに必要なものをすべて満たしてくださいます。わたしたちの父である神に、栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

福音朗読  マタイによる福音書 22:1-14
(そのとき、イエスは祭司長や民の長老たちに)たとえを用いて語られた。「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。
《「王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言った。この者が黙っていると、王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」》

祈りのヒント
今日の福音で、イエスさまは天の国について話をして下さいます。

王が家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばれます。
一度目・・・招かれた人は来ようとしない。二度目・・・一人は畑に一人は商売に、又他の人は家来たちを殺してしまいます。そして、三度目・・・。
王は、招きを断られ、無視され、大事な家来が殺されても、又、婚宴に来てくれる人を探そうとされます。

この王の心。
イエスさまは、神さまの心はこの王の心だと、伝えて下さっています。

何度も何度も。来る日も来る日も。今日がダメでも、又、明日、明後日。探し続けられる。

そして、三度目に、王は家来にこう言います。
「町の大通りに出て、見かけた人はだれでも婚宴に連れてきなさい。」
そして、家来がその通りにすると、婚宴は客でいっぱいに。
しかも、善人も悪人もみんな一緒に集まって。

これが神さまのなさる業だと、イエスさまは教えてくださっています。
神様のなさることは、いつも、“いっぱい”になる、満ち溢れる業だと。
生きている間に良いことをした人も、悪いことをしてしまった人も、みんな、神さまのもとに集められ、婚宴の食卓に招かれる・・・これが、天の国ですよ、と。

“主の恵みは、朝ごとに新しい。主のまことは、それほどに深い”

神さまの心を、「礼服」として頂いて心にまとい、今日も生きよう。
アーメン。主に感謝。

(日曜日のみことば 2020-10-11)

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