毎日のみことば
3月6日 灰の水曜日
第一朗読 ヨエル書 2:12-18
主は言われる。
「今こそ、心からわたしに立ち帰れ。断食し、泣き悲しんで。衣を裂くのではなくお前たちの心を引き裂け。」
あなたたちの神、主に立ち帰れ。主は恵みに満ち、憐れみ深く忍耐強く、慈しみに富み、くだした災いを悔いられるからだ。あるいは、主が思い直されその後に祝福を残し、あなたたちの神、主にささげる穀物とぶどう酒を残してくださるかもしれない。
シオンで角笛を吹き断食を布告し、聖会を召集せよ。民を呼び集め、会衆を聖別し長老を集合させよ。幼子、乳飲み子を呼び集め、花婿を控えの間から花嫁を祝いの部屋から呼び出せ。祭司は神殿の入り口と祭壇の間で泣き主に仕える者は言うがよい。「主よ、あなたの民を憐れんでください。あなたの嗣業である民を恥に落とさず、国々の嘲りの種としないでください。『彼らの神はどこにいるのか』となぜ諸国の民に言わせておかれるのですか。」そのとき主は御自分の国を強く愛しその民を深く憐れまれた。
第二朗読 コリントの信徒への手紙 二 5:20-6:2
(皆さん、)神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。
わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。なぜなら、「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた」と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。
福音朗読 マタイによる福音書 6:1-6、16-18
(そのとき、イエスは弟子たちに言われた。)「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。
だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。
祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」
祈りのヒント |
わたしたちはいつか灰になる。灰になるのに、食べつづけている。灰になると分かっていて、肉の欲求を満たしている。断食は、この真実を年ごとに再確認させます。 ・・・ 肉のいのちであるわたしたちの血に、キリストの血が流れるとき、魂にいのちを吹きこむ霊が、キリストからわたしたちにそそがれるとき、わたしたちの心は、父の眼を感じはじめます。 ……立ち返り、悔い改め、回心のはじめです。 父が隠れたことを見て、わたしたちに触る瞬間です。 |
(毎日のみことば 2019-03-06) |