5月26日 聖フィリポ・ネリ司祭

第一朗読   シラ 36・1-2,5-6,13-22 
万物の神である主よ、わたしたちを憐れんでください。
すべての異邦人に あなたへの畏れを抱かせてください。

主よ、わたしたちが悟ったように、あなたのほかに神はおられないことを、彼らにも悟らせてください。
しるしを新たにし、不思議な業を繰り返して(ください。)

ヤコブのすべての部族を集め、昔のように、彼らに遺産をお与えください。
主よ、憐れんでください。御名によって呼ばれる民、あなたの長子とされたイスラエルを。

慈しみを示してください。あなたの聖所がある町に、あなたが安息の場所とされたエルサレムに。
どうか、シオンをあなたへの賛美の歌で満たしてください。また、神殿をあなたの栄光で満たしてください。
初めに創造された民に、あなたの約束を果たし 御名によって語られた預言を成就してください。
あなたを待ち望む人々にふさわしい報いを与え、預言者たちの正しいことを立証してください。
主よ、御民に対する慈しみによって、僕らの祈りを聞き入れてください。
そうすれば、あなたが永遠の神、主であることを
地上のすべての人は認めるようになるでしょう。

福音朗読  マルコによる福音書 10:32-45
(イエスと弟子たち)がエルサレムへ上って行く途中、イエスは先頭に立って進んで行かれた。それを見て、弟子たちは驚き、従う者たちは恐れた。イエスは再び十二人を呼び寄せて、自分の身に起ころうとしていることを話し始められた。「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して異邦人に引き渡す。異邦人は人の子を侮辱し、唾をかけ、鞭打ったうえで殺す。そして、人の子は三日の後に復活する。」
ゼベダイの子ヤコブとヨハネが進み出て、イエスに言った。「先生、お願いすることをかなえていただきたいのですが。」イエスが、「何をしてほしいのか」と言われると、二人は言った。「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください。」イエスは言われた。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることができるか。」彼らが、「できます」と言うと、イエスは言われた。「確かに、あなたがたはわたしが飲む杯を飲み、わたしが受ける洗礼を受けることになる。しかし、わたしの右や左にだれが座るかは、わたしの決めることではない。それは、定められた人々に許されるのだ。」ほかの十人の者はこれを聞いて、ヤコブとヨハネのことで腹を立て始めた。そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」

祈りのヒント
「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない」とイエスから言われたヤコブとヨハネ。
私たちも何かを神様に願うとき、同じようなことがあるかもしれません。
目の前のことしか見ない狭い視野と、日々起こることに、揺れ動き、歪み、傷ついた心から生まれた願望。
主よ、あなたが知る‟本当の希望“というものを教えてください。
(毎日のみことば 2021-05-26 )

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