9月15日 悲しみの聖母

第一朗読  ヘブライ人への手紙 5:7-9
キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。キリストは御子であるにもかかわらず、多くの苦しみによって従順を学ばれました。そして、完全な者となられたので、御自分に従順であるすべての人々に対して、永遠の救いの源とな(られたのです。)

福音朗読  ヨハネによる福音書 19:25-27     もしくは△ルカ 2:33-35
(そのとき、)イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。

祈りのヒント
自然災害、コロナ禍、武力の脅威……様々な不条理の闇のなかで、苦しみ、悲しむ人がいる。
「御覧なさい。」「見なさい。」
十字架上からイエスは、わたしたち一人ひとりに、隣人を託される。
闇のなかに立ちすくんでも、愛し合えることが救いであることを、互いの存在が無言の支えとなり慰めとなることを、聖母は教えてくれる。
どんな時にも枯れることがないイエスの愛が強めてくださるように!
痛みの極みを受け取った聖母が心を向けて祈ってくださる。
希望を失わず、乗り越えていこう。イエスの愛に結ばれた家族がいる。一人ではない。
(毎日のみことば 2021-09-15 )

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