こころの散歩

あなたにやって欲しいこと

あなたにやって欲しいこと

神様は私にやって欲しいことがあった。
けれども私はやらなくちゃいけないことが沢山あったので
神様にお答えした。
「どなたか他の方をお探しくださいな。
それとも、わたしの手が空くまでお待ちいただけますか?」
神様がどうやって私のところにやってこられたのかは分からなかった。
でもとにかく、神様はいなくなった。
私はちょっとずるいことをしたような気分だった。
実は神様に対して誠実じゃなかったなという思いが残っていた。

ある日、私は神様の助けが必要になった。
けれども神様は全然私に応答してくださらなかった。
やがて、いらいらしている私の心の中に
神様の声が聞こえた。
「わが子よ、私はやらなくちゃいけないことが沢山あるんだ。
誰か他を探してくれないかな。
それとも、私の手が空くまで待っているかい?」

今では、神様が私を必要となさる時には、
決して逃げ出さないことにした。
私の手の上にあるものをわきに置いて、
神様の仕事を取り上げる。
すると不思議なことに私を取り巻く物事は何とか進んでくれる。
あるいは私が一段落するまで待っていてくれる。

神様があなたにやって欲しいことは
誰も代わりができないのですね。

“Bruno Hagspiel”より
  

ページ上部へ戻る