こころの散歩

いたわり

いたわり

 人間は淋しさの中で成長する。淋しさを感じない時には気づかなかった自己の無力さと限界を知り、他人と自分の間に横たわる必然的な距離について考察するようになる。淋しさの苦杯をなめて、はじめて、他人もまた味わっている孤独感へのやさしいいたわりの心を育てることができるのだ。

渡辺和子「愛と励ましの言葉」より

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