お薬の時間です

こころの散歩

　その患者さんはぐっすり眠っていました。
　勤勉な看護婦さんは薬を飲ませる時間になったので、この人のところに行き、なれた手つきで軽くほほをたたいて言いました。
　「さあ、起きて下さい。睡眠薬を飲む時間ですよ。」