こころの散歩

こだわりは心の敵

こだわりは心の敵

二人の僧が諸国を旅していた時のことです。
ある川にさしかかると、一人の娘が川を渡れずに困っていました。
二人のうちの一人の僧が
「どれどれ、ワシが渡して進ぜよう」といい、
恥ずかしがる娘を背負って川を渡してやりました。
その夕方、宿についてから、もう一人の層が険しい顔で詰問してきました。
「貴僧は先ほどの行為を恥ずかしいと思わぬか」
「それは何の話だ」と聞き返すと、
「僧の身でありながら若い娘を背負ったことだ」
彼は笑って言いました。
「なんだ、貴僧は、まだ女を背負っていたのか」
  

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