こころの散歩

ちょっとしたサイズの手違い

ちょっとしたサイズの手違い

 6歳になったビリーの誕生日のことでした。ビリーは犬が欲しいと言いました。その日ビリーが学校から帰ってくると、お父さんがビリーを居間に連れて行きました。
 すると、居間の真ん中には堂々とした大人のセントバーナード犬がどーんと立っていました。ビリーはこの大きな犬の周りを遠巻きにそろりそろりと回って見ました。
 お母さんが尋ねました。「ビリー、どうかしたの?」
 ビリーが言いました。「お母さん、・・・これは僕のペットになるの? それとも僕がこれのペットなの?」

“Christian Family”より
写真: 中司 伸聡
  

ページ上部へ戻る