こころの散歩

とりあえず献金をしてみたら

とりあえず献金をしてみたら

 男は失業中でポケットには1ドルしか残っていませんでした。その日曜日のミサの時、男は献金箱に50セントを入れてしまいました。それは残っていたお金の半分でした。
 翌朝男は隣町で仕事があるという話を聞きました。隣町まで行くのにバス料金は1ドルかかります。でも彼にはもはや50セントしか残っていません。そこで彼は途中でバスを降り、それから先は就職口を目指して歩き出したのでした。
 しかし実は神様は彼にもっと良いものを取っておいてくれました。たまたま工場の側を通りかかると、張り紙がしてありました。“大至急! 求人”。 工場に入って行って面接を受けてみると、即座に採用になりました。週給5ドル。これはバスに乗って行った先の町の仕事でもらえた給料より高い金額だったのです。
 最初の週にもらった給料は神様に差し上げた50セントが10倍になって戻ってきたみたいでした。
 男は後に、有名な靴メーカーのオーナーになりました。

“Tonne”より
  

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