こころの散歩
ほとんど知られていないこと
ほとんど知られていないこと
トルストイは、愛の道をどのように生きるかについて常に語り続けていた人物でした。しかしながら、彼の妻は次のように話していました。「彼には本当の温かみなんて、ほんのかけらもありゃしないのよ。彼の親切というのは、心から溢れ出てくるものじゃなくて、主義主張を繰り返しているだけなのよ。彼の伝記では水汲みのバケツを労働者達が運ぶのを手伝った話が出てくるけれど、妻である私には、身体を休ませてくれたことは一度もなかったのよ。この32年間というもの、彼は、子供に水の1杯も自分であげたこともなかったし、たったの5分間でさえ、わたしが子供のベットの側についているから、おまえは少しだけでも家事の手を休めなさいと言ってくれたことも一度もなかったの。こんなこと誰も知らないのよ。」
“William Barclay”より