こころの散歩
めでたしの祈りとサンダル
めでたしの祈りとサンダル
ジプシー達にキリストの道を教えていた若い女性が、一人のジプシーに尋ねました。
「私があなたに教えたように、“めでたし”の祈りをしている?」
「僕が?してるよ」
「毎日してる?」
「そうさ、僕は自分のサンダルのお陰で毎日お祈りを唱えているよ。」
「それはどんな風なの?」
「最初の頃は、僕も毎日お祈りするのは忘れていたんだ。だけどね、ある日僕は自分に言い聞かせたんだ。これからは絶対に忘れないって…。僕はサンダルを履いたり、脱いだりする度に“めでたし”のお祈りをしよう、と…。こうやって毎朝、足を見る度に、“めでたし”を唱えて、お祈りをするのが習慣になったんだ。」
「マリアのたとえ話」(新世社)より