こころの散歩

ゆとり

ゆとり

 “ゆとり”というのは想像力の問題ではないかと思うんです。一つのものをある一つの視点だけから見ないで、別の視点からも見ることができるということですね。Aの視点だけから見ると黒だったものが、Bの視点から見ると黄色かもしれない。だから、Aの視点だけに限定されず、Bの視点からも見ることができる目を持つことが、私は”ゆとり”の根底だと思うんです。

遠藤 周作 著 『お茶を飲みながら』
鈴木 秀子 監修 「人生には何ひとつ無駄なものはない」(海竜社)より
  

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